チェーン基本情報
| チェーン名 | おそうじ本舗 |
|---|---|
| 業種 | ハウスクリーニング |
| 初期費用 | 約392万円 |
| ロイヤリティ | 月額10万円 |
ハウスクリーニングFCで店舗数全国1位のおそうじ本舗。テレビCMで見かけることも多く、FC加盟を検討している方も多いだろう。加盟金30万円、未経験者95%という手軽さが目を引くが、実際のところはどうなのか。
biz-mp編集部が公式情報・比較サイト・SNSでの加盟者の声を独自に調査した。公式サイトだけでは見えてこない「ぶっちゃけた」部分を掘り下げる。
おそうじ本舗の基本情報
おそうじ本舗はHITOWAライフパートナー株式会社が運営するハウスクリーニングFCで、店舗数は全国1,765店(2023年9月時点)。業界最大手として知名度が高く、エアコンクリーニングやキッチン・浴室の清掃を中心としたサービスを提供している。
加盟オーナーの約95%が未経験からの開業で、研修期間は14日間。無店舗型のビジネスモデルで、自宅を拠点に1人で始められる点が特徴だ。
加盟にかかる費用を整理する
初期費用: 約392万円
公式サイトに記載されている初期費用の内訳は以下の通り。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 加盟金 | 30万円 |
| 開業サポート費 | 20万円 |
| 初期研修開業準備費 | 100万円 |
| 初期セット(機材) | 160万円 |
| おそうじキット | 30万円 |
| システム導入費 | 25万円 |
| オープン販促費 | 16万円 |
| その他(プリンター等) | 約11万円 |
自己資金50万円から開業可能で、融資承認率は91.7%と公式サイトに記載がある。ただし、融資を受けるということは返済義務を負うということでもある。約350万円の借入を2年契約で返済する負担感は、事前にシミュレーションしておくべきだ。
月額固定費: 17〜20万円
ロイヤリティだけを見ると月10万円だが、実際にはそれ以外の月額費用がかかる。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ロイヤリティ | 10万円 |
| 広告分担金 | 4万円 |
| 情報システム使用料 | 2万円 |
| タブレット端末使用料 | 約5,000円 |
| サポート関連費 | 約5,500円 |
| 車両リース(任意) | 3〜4万円 |
車両リースを含めると月額20万円を超える。売上が安定しない開業初期にこの固定費を払い続けるのは、楽な話ではない。
公式の収支モデル、どこまで信じていいのか
公式サイトでは年間売上1,300万円、年間利益約802万円(利益率61.7%)という収支モデルが示されている。
この数字をそのまま受け取るのは危険だ。理由はいくつかある。
収支モデルには上記の月額固定費がすべて反映されていない可能性がある。また「月商100万円超え」を前提とした計算だが、開業直後からこの売上を安定的に達成できるオーナーがどの程度いるのかは公表されていない。
比較サイトの分析でも、「公式サイトの収支モデルはハッピーケース」という指摘が複数見られた。
加盟者の声: ポジティブ面
公式サイト・比較サイト・SNSから収集した加盟者の声のうち、ポジティブなものを紹介する。
- 「知名度が段違い。お客さんに名前を言うだけで安心してもらえる」
- 「14日間の研修で、まったくの未経験でも現場に出られるようになった」
- 「無店舗で開業できたので、固定費は自宅のガレージだけ」
- 「融資サポートが手厚く、自己資金が少なくてもスタートできた」
知名度の高さは営業面で大きなアドバンテージになっている。個人でハウスクリーニング業を始めた場合、信頼を得るまでに時間がかかるが、「おそうじ本舗」の看板でそのハードルが下がるという声は一貫している。
加盟者の声: ネガティブ面
同じく、ネガティブな声も正直に紹介する。
- 「月額固定費が想像以上にかかる。ロイヤリティ10万に広告分担金、システム利用料を足すと毎月20万近い」
- 「説明会では『同エリアの加盟店と喰い合うことはない』と言われたが、実際には近隣に新しいオーナーが入ってきて仕事が減った」
- 「本部からの案件紹介に頼りすぎると、紹介料で利益が削られる」
- 「2年契約で初期投資を回収するのは相当厳しい」
X上では「加盟料300万・ロイヤリティ10万はめちゃくちゃ」という直接的な批判や、「借金地獄」という極端な声も見られた。これらは個別の状況に依る部分が大きいが、加盟前に見ておくべき情報ではある。
biz-mp編集部の考察
おそうじ本舗の最大の強みは「知名度」と「未経験者への研修体制」の2点。ハウスクリーニング業で独立を考えたとき、この2つが揃っているFCは多くない。
一方で、月額固定費の高さは見過ごせない。ロイヤリティ10万円は業界内で突出して高いわけではないが、広告分担金・システム利用料・車両リースを合算すると月20万円前後の固定費になる。月商80万円の場合、手元に残るのは限られる。
「1,765店舗」という数字は知名度の裏返しでもあるが、同時に「エリア内の競合リスク」を意味する。説明会で「喰い合わない」と説明されても、実際に近隣への出店が起きたという声が複数ある点は押さえておくべきだ。
向いている人
- ハウスクリーニング業に興味があり、体力に自信がある
- 知名度のあるブランドで営業面のハードルを下げたい
- 研修制度がしっかりしているFCで未経験から学びたい
- 自己資金が少なくても融資を受けて開業する覚悟がある
向いていない人
- 月額固定費20万円を払い続ける体力がない
- 本部からの案件紹介に頼らず自力で集客したい(それなら個人開業の方が良い)
- 2年以内に初期投資を回収したい(難易度が高い)
加盟を検討する前に確認すべきこと
おそうじ本舗に限らず、FC加盟前に必ず確認してほしい項目を挙げる。
- 自分が加盟するエリアの既存店舗数と新規出店計画を聞く
- 本部紹介案件の月平均件数と紹介料の金額を確認する
- 2年契約の更新条件と、中途解約した場合の違約金を確認する
- 公式収支モデルの前提条件(月の稼働日数・単価・件数)を質問する
- 可能であれば、既存のオーナーに直接話を聞く
参考情報
- おそうじ本舗FC公式サイト(osoujihonpo-fc.com)
- フランチャイズWEBリポート おそうじ本舗ページ(web-repo.jp)
- でんきの学校「おそうじ本舗のフランチャイズは儲かるの?」(denkino-gakkou.com)